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隣家の芝生の変化

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窓辺から見える隣家の芝生が、昨日より一回り伸びている。刃の痕が5cmの長さで均等に走り、その先端が風に揺れる。刃の鋭さが残る香りが、玄関のドアを開くと同時に鼻腔を通り抜ける。室内には、昨日の夕方から閉じたままのドアにこもった湿気と、埃の混ざった空気の重みが漂っている。芝生の端に立つ白い靴が、草の長さを測るようになだらかに傾いている。その先に、夕焼けが斜めに伸びる影が、芝生の表面を滑るように移動している。刃の痕が風に揉まれるたび、その境目に光が細かく砕ける。ドアの向こうで、誰かが芝刈り機のエンジンを切った音が聞こえる。その音が終わるのと同時に、芝生の端から蒸気が立ち昇り、夕焼けの光をかき乱すように広がる。


Photo by Greg Rosenke on Unsplash